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オフィスや店舗ならではの電気工事

投稿日 2025年5月20日

第6回 電気工事雑学講座：オフィス・店舗の電気工事ポイント

皆さんこんにちは！
株式会社SHO DENKI、更新担当の岡です。

前回は住宅の ビフォーアフター事例 をご紹介しました。
今回は舞台を変えて、 にフォーカスします。
「働きやすさ」「売上アップ」「安全性」「ランニングコスト削減」という４つの切り口から、実際の現場で人気の高い施工アイデアと注意点をまとめました。

1. 仕事効率を高めるレイアウト配線

● フリーアドレス対応の床下配線

デスクのレイアウトを頻繁に変更できるよう、OAフロアを採用して床下にネットワーク／電源ケーブルを敷設。
タコ足配線を避け、足元をスッキリ保てるため つまずき事故 の防止にもつながります。

● コンセント容量のゾーニング

複合機やサーバーは突発的な高負荷がかかるため、専用回路 を設けるのが鉄則。
ブレーカーが落ちやすい「昼休みの電子レンジ集中タイム」も、分電盤をゾーン分けすることで解決できます。

2. 照明で店舗の売上を伸ばす

● 演色性の高いLEDスポット

商品の色味を正確に見せるには、演色評価数（Ra）90以上 のLEDを選定。
アパレルや生鮮食品売場では、色温度をエリアごとに調整すると購買意欲アップが期待できます。

● シーンコントローラで時間帯演出

朝・昼・夜で照度や色温度を自動切替。
例えばカフェなら、朝は高照度＆高色温度で爽やかに、夜は暖色系でくつろぎ空間に──といった演出がワンタッチで可能です。

3. 法令＆安全対策は万全に

● 高圧受電設備の年次点検

ビル一括受電や大型店舗では 高圧受電設備 が必要になります。
年１回以上の法定点検を怠ると、漏電や停電リスクだけでなく、電気事業法違反 となるため要注意。

● 避難誘導灯・非常照明のLED化

非常灯が老朽化していると、いざという時に機能しません。
LED化すれば約4～5倍の長寿命で交換回数を大幅削減、しかも省エネ。
消防署の立入り検査で指摘されやすいポイントなので、早めの更新がおすすめです。

4. ランニングコストを減らす省エネ工事

● デマンド監視システム

ピーク電力をリアルタイムで把握し、空調や照明を自動制御。
電力基本料金の削減につながり、年間で数十万円規模のコストカット事例もあります。

● 空調・換気の高効率化

インバータ制御の空調機や全熱交換型の換気設備へ更新すると、電気代だけでなく室内環境（CO2濃度・温度ムラ）も改善。
省エネ補助金 の対象になる場合が多いので、導入前に要チェックです。

5. ビフォーアフター事例（オフィス編）

Before： 蛍光灯＋スタンドライトでまぶしさ・ムラが多い／配線が乱雑で清掃が大変。
After： 天井埋込型LEDパネルと人感センサーを導入。
・照度均一化で社員の疲労感が軽減
・電気使用量を34％削減
・来客スペースの印象が向上し成約率アップ

まとめ

オフィスや店舗の電気工事は、単に「電気を使えるようにする」だけではありません。
生産性・売上・安全性・省エネ──４つの視点で計画することで、設備投資の効果を最大化できます。
「うちの店でもできる？」という疑問があれば、ぜひプロにご相談ください。

次回予告

次回・第7回は「季節ごとの電気設備メンテナンス」の実践ポイントを解説します。
猛暑・厳寒を乗り切るためのチェックリストや、トラブルを未然に防ぐメンテナンス術をお届けしますのでお楽しみに！

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それでは、次回の更新もお楽しみに！